シッシッ!引っ込んでろ!


ったくよ。モテるからって調子乗ってんじゃねぇぞ。


んあ?シンデレラ?

ああ、なんだ?……苛められていたんだとよ。


「シンデレラ!」

「何ですの?」

「掃除が出来ていないじゃない」

「……私にやれと?」


おいおい。母親ビビってんじゃねぇか。

よし。姉、行け。


「命令すんな、しまじろう」


ちっげぇえぇええ!しまじろうじゃねぇし!

まだ一度も本名出てねぇし!

もうお前らヤダ!


「仕方ねぇなぁ。…おい、シンデレラ」

「今度は貴方ですの?スペシャルバカ」

「今は姉だ。……つーか何で俺が姉?」

「バカだからでは?」

「意味わかんねぇよっ!」


おい、お嬢様だっけか?お前ちゃんとやれよ。


「被りキャラが気安く私に話し掛けて赦されると思ってるんですの?」


………。


「泣くな」


泣いてねぇよっ。ぐすっ。


「早く進めて下さらない?私も暇ではないんですの」


……ぐすっ。じゃあ次。

母親と姉、舞踏会へ行け。


「キター!舞踏会!行ってみたかったんだよねー!」

「俺は別に行きたくねぇんだけどよぉ」


お前らのことはどうでもいいんだよ。早く行け。めんどいから。


「ジロー先生それ誰のキャラ?」


被ってねぇよ!俺キャラだよ!