俺はいたずらっぽく笑ってみる。 「多田さんも、名前で呼んでないし」 紗菜は、あっ、と驚いたように叫ぶ。 1ヶ月会ってない間に、忘れてたな…。 「ご、ごめん…。…………恵、介?」 紗菜は顔を真っ赤にした。 あ、いつもの紗菜だ。 うん、可愛い。