「あんま見ないで。……これでも私、あんたのこと好きなんだから」 ……照れる。 そっか、やっぱり、俺は紗菜に告られたんだな。 なんか安心。 「紗菜、ありがとう」 彼女の頭に手を置く。 紗菜の耳は真っ赤だった。 「………無神経男」 「……は?」 「無神経男っ!!」 「はぁ!?ちょ、紗菜!」 なぜか紗菜は俺を無神経男と呼びながら逃げる。 え、なになに、俺なんかしたっけ? 覚えがない。