君の言葉を胸に






坂下さんは、少しだけムスッとした。


「……よし。飲むか!」


「は!?ちょ…!」


坂下さんは俺の腕を引っ張る。


「悩んでるときは飲む!ね、そうしよ」


「俺仕事が…」


「私は終わった」


なんて女だ。


酒なんて一人で飲んでくれよ。


「どこにする?やっぱ駅前?それとも、マニアックに地元行っちゃう?」


「……」


「やっぱ駅前だよねー!あそこの軟骨がおいしいのよ~」


軟骨て…おっさんかよ。


「野村は何?漬け物とか食べそう」


ザッツライト。


正解です、おめでとう。


おつまみはあまり食べないんです…。