「疲れただろうから、夕食まで部屋でゆっくりしてていいわよ。明日からは、食事の準備も手伝ってもらいますからね」 トヨコさんのお言葉に甘えて、僕は干してあった布団を割り当てられた部屋に運び、ベッドに倒れこむ。 バッグの中の洋服をクローゼットにしまったりすることは、後回しにした。 布団からは、太陽の匂いと温もり。 天井の木目をぼんやりと眺める。 ―――家にいたって、何もすることはないんだし。 ―――父さんや母さんも、ちょっとは気が楽になったろうな。 少し唇を噛んで、眼を閉じた。