部屋は芳樹と同じになった。 夜、消灯時間になると、布団に潜り込んだ。 でもなかなか寝付けず、芳樹と話をずっとしていた。 その中で唐突に芳樹が聞いてきた。 「なぁ、陸斗。お前、麻衣子が好きか?」 急な問いかけに黙ってしまう。 好きだと言っていいんだろうか…いや、ダメだ。