そんな会話を聞いていた色黒で体がゴツい
“永倉新八”という人が急に立つ。


「……おい、いい加減にしてくれないか。
副長も…おなごなんかに騙されないで下さい。」


そう言うと、私の腕を掴みぐいっと凄い力で引っ張られる。


「ちょっ!新八っ!」


「お前はついてくんなよ。」


止めようとする佐之助くんを少しだけ睨む。
すると、ガラッと入り口が開く。


「おぉ?どうしたんだ。ぱっつぁん
ん?あっ!!君が原田海陸ちゃんかぁ…沖田から聞いてるよ♪」