「い″っ…」
高杉さんの痛そうな声が聞こえると、
私はうっすら目を開ける。
「…っ!!」
目の前には倒れている高杉さんと…
……いるはずもない佐之助くんが怒り狂った表情で高杉さんを見つめていた。
「な…んで?」
佐之助くんのほうを見つめながら聞くが、佐之助くんはまるで私の声が聞こえていないらしく、ゆっくりと倒れている高杉さんに近づく。
「テメェ…誰だよ…っ」
高杉さんが少し起き上がろうとすると、
突然刀を抜き、高杉さんの前に出す。
「新撰組十番組組長、原田佐之助だ。
高杉晋作、お前をここでぶっ殺すっ!!」

