って!! いつまで抱きしめられたままなのよ!! 私は高杉さんの胸を押し、離れようともがいた。 「積極的なのな…おもしれぇ…」 切れ長の目を細めて笑うと、 ぐいっと私を引き寄せて顔を近づける。 「はひはひっ!!たたた高杉さんんんっ!!」 ゴスッ 私がぎゅっと目を瞑った瞬間、真正面から鈍い音が聞こえたような気がした。 いや、「ような気がした」じゃなくて しっかりと聞いた。 「い″っ…」