「って…あれ?あの人達は?」


辺りを見回すが、熊田さん(親方)の姿はなく、
いるのは騒ぎを見ていた野次馬だけだった。


「知らねー…俺が怖くて逃げたんじゃね?」


クスクスと笑う高杉さんは
女性より綺麗で色っぽかった。


ドキドキなんてしてないからね!!
うん…してないよねぇ…?


私は自分の胸に手をおく。


ドクン…ドクン…


いつもより心臓が速く動いているように感じた。