なんか偉そう… でも、男物の着物をこんなに綺麗に仕上がってしまっているのだから メイクも綺麗なんだろうな… 自然と高杉さんが座っている前に腰をおろしていた。 「…よし、じゃあ目を閉じろ。」 ただメイクするだけなのに、 私の心臓がドキン、ドキンと高鳴っていく… そっと私の頬に綺麗な手をおき、 ファンデーションを優しく塗り込んでくれる。 「素材は悪くないんだな。 肌の質もいいし…」 高杉さんは最後のグロスを塗りながら、そう呟く。 私のメイクが下手くそだと言いたいようです。