江戸時代で逆ハー状態!?

―――…
――…
―…



「まだ…?」



後ろを向いたまま
私に話しかける…が、
私は今、着方がわからなく戸惑っています…。



「うぅ…
全くわかりません…」



着物を片手に高杉さんに問いかける。



「はぁ?
着方もわかんねぇ奴なんか見たことねぇぞ…」



馬鹿にしたように独り言を言う高杉さんを無視して着物を見つめる。



イメージはわくんだけど、
いざ着ようと思えばわからないな…
誰だよ、こんな着づらい物作った人←



着物の作った人に八つ当たりし、
ムスッと頬を膨らます。



「俺が手伝ってやろうか?」



雑に言葉を放つと、私のいる方向を向き、テキパキと着物を着させてくれる。



「…出来上がり。
我ながら上出来だな」