馬肥ゆる秋

青空に鳴り響く花火…


今日は特別の日


來希と話せるチャンスでもあり、來希に休みの日に逢える訳であって、異様に今日のあたしはテンションがたかい。


「ひかる…?キモっ!何にやけてんの?Σ」


「別ににやけてないし!」


「ははーん、どうせあんたの事だから來希の私服想像してたんでしょ?わかりやすっ」

さすが我が親友半分正解です。

…じゃなくて…

「ちぃがぁうよぉ!あたしは只、お祭りが嬉しいだけ!來希なんて知らないもん!」


「何ゆってんだか、昨日來希のブログ見て゛明日すんげぇ楽しみ゛って書いてあったって喜んでたくせに」


「そりゃぁ嬉しいよぉ!だってさ、だってさ、あたしあれ以来來希にメールも話もしてないんだよ?してないっつうか出来ないんだよ?」

「あーハィハィ、あんたが意気地無いだけでしょ」
「あーひどっ、事実をいうな!色々と後悔してんだよ!」

「告白を始め花火大会のお誘い、祭りの浴衣全部來希の事スルーしてんじゃんばか。」

「五月蝿いなぁw確かに事実だけど、だって恥ずかしいんだもん!あたしの性格しってんでしょ!?w」

そうなんです。私は好きな人に女の子扱いされるのが苦手なんです!普段男扱いでぇーそっちに慣れてるからだよ、きっと。女としてどうなんだろ(泣)


「素直になりなさい。」

分かってるよ…そんなこと。

でも、いざ、來希を目の前にすると無愛想に成っちゃう…



だってそうしないと

どうしようもないくらいすきだから…それがバレそうで怖いの…