「待って!」


娘はいよいよ斧を振り上げた兄に割って入った。


蒼髭公は娘を掴もうと手を伸ばしその細い足を掴んだ。

娘は組み伏せられた蒼髭公のまえに屈んで、自らを殺そうとする蒼髭公の顔を包み込んだ。