妻は悲鳴を上げて鍵束を落としてしまった。

部屋は獣じみた死臭が充満し、赤黒い血液と死体があふれていた。


震えながら妻は落とした鍵束を探した。




はやく――…閉めなければ。



ところが、鍵束は血溜りに落ちて容易には拾えない。



早く、早く、早く早く早く!!!!