私はついに妻を殺した。


ああ、ほら、お前も醜く<美しく>なったね。


妻の身体は部屋に飾った。


これで淋しくない。

お前でなく皆醜い<美しい>のだ。



私はそれだけでは飽き足らなかった。



伯爵たる私に嫁ぎたい現金な娘など溢れるほどいたのだ。



妻を迎えては殺し、飾る。

迎え、殺し、飾る。



なんどやっても飽き足らない。


部屋はどんどん死体に包まれていった。