なんて思ってたら・・・
「聞いてる~??」
なんて言われた。
「あっ。これね親に持たせられてるんだけど家族としか連絡しちゃいけないの~。私の親きびしいからさ。」
大嘘だけどね。
誰がお前なんかに教えるか。
――・・・ガンッ!!!!
えっ??男が近くにあったごみ箱を蹴り飛ばした。
「嘘ついてんの見え見えなんだよ!!!!いいから早くアド教えろや!!!!てか教えねーならこのまま連れてくぞ!!!!」
・・・・・・え、えぇ~~~?!
嘘ぉ!!なんかキレられたんだけど!!!
何々??うちが悪いのこれって!!
「は、はぁ?!何、キレてんの?超うざい・・・し。私もう行くから!!」
ビビりながらそう言って男の手を振り払って行こうとしたら…
「あんだと~?!」
とかいいながら殴られそうになる。
え?嘘??私殴られんの?
って思いながら目をつむった。
パシッ。
―――・・・え??殴られてない・・・?私。
「い、いてて。いってぇ~。」
とさっきの男の声が聞こえる。
「おい。何、女殴ろうとしてんだ。」
と知らない人の声が聞こえる。
恐る恐る目を開けるようとすると目を手で遮られた。
ん?
「見るな。目、つぶってろ。」
誰の声だろ。
でもこの人が助けてくれたらしい。
顔は見えないけど声は低く、響くような気持ちのよい声だった。
