大阪に着き、そのまま誠司の住むマンションへ。

マンションへ向かう途中、電話をしてみたが、コール音は鳴るものの、誠司は電話に出ない。


まだ、仕事中なのかな?


そんな事を考えているうちに、マンションに到着する。

ふと、マンションを見上げてみると、誠司の部屋には明かりが。


帰っているんだ!


私は嬉しくなり、急いで誠司の部屋に向かう。


ピンポーン……


チャイムを鳴らしても、誠司が出てくる気配はなく。


ピンポーン……


私はもう1度チャイムを鳴らす。


「はーい」


ガチャ――


すると、声とともにドアが開き、現れたのは……


「どちら様ですか?」


誠司のものであろうシャツを1枚、身に纏っている、セクシーな女の人。

シャツから見える、その女の人の胸元には、キスマークが……


「誰が来たの?」


そして、部屋の奥から出てきた誠司は……

上半身、裸だった。

その光景を目にした私の手から、持っていた荷物が落ちる。


「あなた、誰?誠司の何?」


少しキツめの口調になった女の人の言葉にハッとし


「えっ、えっと……」


戸惑っていると


「あっ……、知里……」


誠司の気まずそうな声。


「ねぇ、誰なの?」


そして、女の人の問い掛けに、誠司の口から出た言葉は……