「ねぇ、これからどうする?」


明日は休み。

その事は前に聞いていたから、出掛ける予定にしていたけど。

明日を休みにした分、今日は絶対遅いって思っていた。

だから、こんなに早くに終わる予定じゃなかったし、何も予定を立てていない。


早く終わったから、ご飯くらいは一緒に食べに行けるかな?


なんて思い、聞いてみた。


「早くに終わらせたいんだったら、前もって言っとけって感じだよな。それなら、どこかのお店、予約する事が出来たのに……」


英治はブツブツ文句を言う。

まぁまぁ、と私は英治を宥める。


「イブだし、どこも混んでいるだろうなー」

「だろうね」

「なぁ、知里、家に来るか?」

「えっ?英治の部屋?うん、いいよ」


という事で、英治の部屋で一緒にイブを過ごす事になった。

スーパーで買い物をしてから、英治の部屋へ行く。


「すぐ作るね」


そう言って、私はキッチンへ。


今日のメニューは“鮭とほうれん草のクリームパスタ”と“ローストビーフのサラダ”。

作りはじめようとした時


「手伝うよ」


シャツを腕まくりしている英治が隣に。


「えっ?いいよ。先に着替えてきなよ」

「いや、大丈夫だよ。それに、二人で作った方が早いだろ?」

「じゃぁ、サラダお願いね?」


私は英治にサラダをお願いし、パスタを茹で始め、その間にパスタのソース作りをする。

英治とたわいのない話をしながら料理をする。

その時、ふと思ったんだ。


「結婚しても、休みの日とか、こんな風に二人で一緒にご飯作りたいなぁ」


って。