「俺としては、家で待っていて欲しいけど?」


これなら、園田もわかるだろう


そう思いながら言う。

すると園田は少し考え


「倉木、何が言いたいの?」


これでも通じなかったか……


そう思った俺は、園田をまっすぐ見つめ


「俺、“ずっと側に居て欲しい”って言ったよね?そりゃぁ、今すぐとは言わないけどさ。いずれは……、って考えている。社長にもし反対されたら、それが早くなるって事だけだろ?」


俺は、

この先もずっと一緒に居たいのは、

ずっと側に居て欲しいのは、

園田だけ。

そう思っている。

だから


「今は、まだ言わない。だけど、いずれ言うから覚悟しとけよ?」


俺がそう言うと


「うん」


園田は嬉しそうな笑顔を見せ、俺に抱き着く。

俺は園田の背中を撫でながら


さっき“いずれ”って言ったけど、早くその言葉を言えるように、俺、頑張るから。

だから、“ずっと”俺の側に居てくれ――…