社長が倒れて、1年が経った頃。
社長はまた体調を壊した。
体調を見ながら仕事をしていたけど、最前線で働くのは無理だと感じ、社長である親父さんは今年の3月に入った頃、社長職を退き、親父さんは会長に。
新社長には真人が就任した。
そして、俺は真人の秘書、園田は会長の秘書になる。
会長はまだ完全復帰というわけではなく、体調の良い日は会社に出て来るけど、基本的には自宅で休まれている。
だから、園田は会長秘書兼、俺のフォローをしてくれる事になった――…
そして、季節は秋になり、大分肌寒くなってきた。
ある日――…
その日の仕事を終えた俺は、一服をしようと喫煙ルームに向かう。
すると、そこには女性社員が一人。
名前は知らないけど、
確か……
会議の時に、真人の彼女と一緒にお茶を出してくれている子。
そして、その子とは、真人と彼女の事を言わないようにお願いをした時に、一度だけ話した事がある。
「お疲れ様です」
俺が喫煙ルームに入ると
「あっ、お疲れ様です」
その子は、すごく驚いた顔をして俺を見ていた。
そして、タバコを吸っている間、世間話程度に少し会話をし
「じゃぁ、僕はこれで」
タバコを吸い終えた俺は帰ろうとした、その時――…
社長はまた体調を壊した。
体調を見ながら仕事をしていたけど、最前線で働くのは無理だと感じ、社長である親父さんは今年の3月に入った頃、社長職を退き、親父さんは会長に。
新社長には真人が就任した。
そして、俺は真人の秘書、園田は会長の秘書になる。
会長はまだ完全復帰というわけではなく、体調の良い日は会社に出て来るけど、基本的には自宅で休まれている。
だから、園田は会長秘書兼、俺のフォローをしてくれる事になった――…
そして、季節は秋になり、大分肌寒くなってきた。
ある日――…
その日の仕事を終えた俺は、一服をしようと喫煙ルームに向かう。
すると、そこには女性社員が一人。
名前は知らないけど、
確か……
会議の時に、真人の彼女と一緒にお茶を出してくれている子。
そして、その子とは、真人と彼女の事を言わないようにお願いをした時に、一度だけ話した事がある。
「お疲れ様です」
俺が喫煙ルームに入ると
「あっ、お疲れ様です」
その子は、すごく驚いた顔をして俺を見ていた。
そして、タバコを吸っている間、世間話程度に少し会話をし
「じゃぁ、僕はこれで」
タバコを吸い終えた俺は帰ろうとした、その時――…

