フロントでカギを貰い、部屋へ。

カギを開け、


「どうぞ」


知里を部屋の中へ促す。

続いて俺も部屋に入り、カギを閉める。

部屋に入ると


「うわぁ……、キレイ」


大きな窓から見える夜景を、知里はボーッと見つめていた。


「たまにはこういうのもいいだろ」


ドライブで夜景を見に行った事はある。

だけど、ホテルの上層階から見る夜景は初めてだ。

知里の側まで行くと、知里はくるっと振り返り


「ありがとう」


すごく嬉しそうに微笑む。

そんな知里が可愛くて


「どういたしまして」


そう言いながら、知里の唇に軽く触れる。

すると、知里はぎゅっと俺に抱き着き、そのまま嬉しそうな表情で俺を見上げる。

俺も知里の背中に腕を回す。

そして、そのまま何度も何度も口づけを交わす。

このままベッドに押し倒したい所だけど……