☆距離感☆


ーー1週間後ーー
「がんばれーーー!!!」今日は、サッカー部の試合の応援中。
部長(凪)に頼まれました(笑)手紙のこと以来ずっとうちは凪と微妙な距離になってしまった。「はーい!みんな次この曲ね!」「はーい!」でも、ただ変わらないのはうちが凪を変わらず好きだということ。でも、現実は・・・。メールも電話も前より減ってしまった・・・。
結局、このままいくと別れてしまうという可能性もあったりする・・・。でもさゆちゃんの手紙のこと、距離感のことを誰にもいえずに過ぎて行ってしまった・・・。
「りなーー!彼氏応援は?」「ん?あぁ・・・。頑張れ」とりあえずっていう感じの応援。
やっぱり、これだと萌衣を裏切ってしまうことなのだろうか・・・。でも、もう少し・・・。
でもやっぱりわかってほしいな・・・。っていう気もするのは気のせい??


ーー午後6時ーー
暗い・・・。やっぱり9月ってちょっと暗いから怖いよなぁぁ・・・。萌衣は、塾があるから
といわれ車で帰りやがった(笑)あーー。凪待って一緒に帰ればよかったぁ・・・。って今
ごろ後悔してる。寒いしな・・・。あーあ・・・。失敗した・・・。でも、今、凪と逢うと
きっと・・・。いっちゃうよな・・・。さゆちゃんのこと・・・。


*凪side*
1回戦突破いえーいってみんな喜んでいる。まぁ、俺もうれしいけどさ?理奈のsaxの音も
聴こえたし。幸せーって思いたい・・・。でも、こんな暗いっけ?「・・・んぁ・・・あぁ
・・・う・・・わーーん・・・」遠くから泣き声か喘ぎ声かわからない声が聞こえてくる。
歩くにつれてその声は、大きくなっていく。「うわーん・・・。ばか・・・ぁ・・・」
どうやらそれは、泣き声だった・・・。「な・・ぎ・・・ばかぁぁぁ。わーーん・・・。」
俺!?だよな・・・。なぎっていってたし・・・。「りな・・・!?」俺の名前を呼んでいたのは、理奈だった・・・。「理奈?どうした?」「な・・・ぎ・・・。」「大丈夫?帰れる?
送っていくよ。」「ほんと?ありがと・・・。」泣き声が混じった声でいった。「理奈、今日
ありがとな。」「ううん。おめでと。1回戦突破!」「理奈のsax?の音も聴こえたよ。」
「ほんとー!?めっちゃ頑張ってよかったぁぁ!!」「そっかぁ・・・。」前と変わらない
会話、でも違うのは、2人の距離この間まで近かった2人の距離は、人1人入れるほど遠い。
こんなに遠い存在だとはわからなかった・・・。


*理奈side*
あんなに・・・。泣いていたのに・・・。彼は何もきいてこない・・・。やさしいなぁ・・・。今ぐらい怒ってもいいのに・・・。ヘタレなんだかわかんないよ・・・。
暗いから、凪の顔見えないけど、怒ってるのかな?「凪・・・。あのさ・・・。」