「 だってクウヤ … そのまま寝ちゃいそうだよ 」 「 … イロイロと、安心しただけだ こういう時 ――― 独りになりたいヤツもいんだよ ―――… な? 戻れや 」 「 ――…… 」 提灯の下 見えているのは 床に足と、腕を拡げて 壁に寄り掛かっている真木の半身と 沖からの風に 髪を揺らして その言葉に従う様に、立ち上がったアズ ―――― だけど 「 ウソだよ ―――… 行くな … ここにいろ 」