砂場のロケット 〜キミと見る群青〜






「 ――――… 何よ

その馬鹿にした
限定された分数はよ 」




俺は
意味の判らないその言葉と
アズの唇を、割って塞ぐ




…… でも わかんねえな


しばらくしてないし


――― 相手、おまえだし




つか


「 …… 皆もう 戻って来るよ 」




アズは小首を傾げ 俺の眼を見て笑う


「  ――… あ  」


「 はい! お風呂、入るんでしょう? 」




途端にバサリと
シャツの中に差し入れられていた
アズの手が上にあがって


「 ほら淳!  両手あげて? 」


明るく笑う瞳


「 ――… 自分で脱げるっつーの アホ 」




首まで捲くられたシャツ

体を起こして、乱暴にそれから
頭を引き抜き、腕を抜く




「 これ? 着替え 」


「 …… どうしてくれるのよ

――― 当分おさまんねえぞこれ 」


「  知らなーい  」


「 … 知らなーい じゃねえっつの 」




俺は苦笑いしながら
アズを後ろから、羽交い締めにする




「 ―――… アズ  ごめん 」