砂場のロケット 〜キミと見る群青〜





「 表に、迎えが来ている ――――

タカオから
"もう少し"と言われて待っていたが


可哀相だけれど

… 君の、そして
お父さんやお母さんの今後の為にも、
従っておいた方が良い ―――― 」




その言葉でアドリアナは
全ての意志を、放棄した




そして少しだけ


携帯の音が聞こえた方


真木が居る、部屋の方向を気にする


ハルトがふいと、奥に戻り


まだ携帯を耳にあてたままの真木も
一緒に歩いて来た