砂場のロケット 〜キミと見る群青〜





ただ、アズとユカちゃん達の
"友情"を心配する事から ――――


バラバラに持ち寄られた
それぞれのリアルのピースに
互いに驚いたり、驚かれたり




そんな中
ポケットを探った青山が立ち上がり
ドアを開いて、廊下に出た




トイレか?と思ったが
次には真木が振り返って
曇り硝子の窓を開き、顔を覗かせる




「 青山ー? どこ行くーー 」




「 …コンビニ行って来る 」




「 ――― 何か要るなら

オレが行って来るから
オマエは、ここに居ろや

そろそろ
点滴終わるタイミングだし 」




不思議そうに
腕を延ばした真木の制止に
腕をつかまれ、なぜかキョドる青山


もしかしてと思い
俺も、真木の後ろから声




「 タバコなら、俺あるよ 」




「 ―― いや
煙草は、 あるんだ  …ありがとう 」




「 ―――― どうしたのよ 」