砂場のロケット 〜キミと見る群青〜





真木が、口を開く


「 まあよ
誰でも一番勇気いる部分じゃん?
その辺りって


入学式とかもさ
オレ、転校何回かしたんだけど
外国とかスゴイぞ
いじめの概念ないからな ヤツら 」


「 え… 何よ そうなのか? 」


「 ねえな
強いヤツが正義だから
それはいじめじゃねえんだ 」


「 ―― は? 」


「 小学校とか
コドモ同士の朝の挨拶も
日本から行くと驚くぞ

" おはようクソヤロー! "なんかは
ホントにカワイイもんで

以下自主規制の、
リアルタイムなスラングが
普通に教室中、飛び回ってる 」


「 そ、それは… 」




「 こっちに戻れば戻ったで

――― オレの場合はオトコだから
女子は、優しいんだけどさ


アズルの場合は
かなり激しい部類に入るけど
帰国子女あたりも
皆それなりに、苦労する部分だし


でも大人になれば、それを逆手に取って
語学力生かしてアナウンサーになるヤツ
モデルとして活躍するヤツもいる


自分を活かす力に
変わったりするんだからよ 」