「 …どうして… わかるの? 」
サングラス越しに、アズが眼を向く
「 … そういう子が
お前らに触発されない訳がないから
Seroがアズと一緒にいて…
諦めた道をまた目指したみたいにさ
――― その子は、誰が好きなのよ
教えてみ? 」
「 だっ! 言わないよ!
絶対内緒だって ――――
… バンドの皆にも言ってないんだから 」
―――… なら
「 灰谷しかいないな 」
「 ――― !!! 」
「 そんなハタから見れば丸分かり…
アズにしか言わない
… むしろアズだから、言ったんだろ
奴がお前を好きなのは
周知の事実で ――― 」
「 トオヤは…!! 」
「 前よりはユカちゃんの事
心に留める様になって来たみたいだけど
――― 初恋は強いぞ …判るだろ? 」


