砂場のロケット 〜キミと見る群青〜




だって
アズは、そういう女の子だと

"孤高の少女"
そんなイメージがあったのに




現に、俺からすればデートだった
多分、アズからすれば
『 一緒にエキストラに出た日 』


プリクラを撮ろうと、ゲーセンに誘って
そこで逆ナンされた俺を見ても
彼女は、顔色ひとつ変えなかった


… むしろ "淳、がんばって!
今日はクリスマスよ!"みたいな…




「 ―― なんか、進歩ないね 私 」


「 …… アズ…? 」


「 ねえ淳
こういう場合、女の子は
どうするものなの? 」




「 …… どう って…


傍にイケメンがいるなら甘えて…
家に誘うんじゃないの? 」




「 それは、皆やる? 」


「 … 皆じゃねえけど
多数派ではあるんじゃないか 」


「 …… イケメン、いるね 」


「 いるけど… 」