砂場のロケット 〜キミと見る群青〜




「 ―――― え…? 」




アズを思い切り抱きしめている腕

耳の横で 声


「 … 彼女さん 怒るよ? 」


「 ――― な!!!
何アホ言ってんのよお前はさ!!! 」


アズは後ろでを組み
上目使いに、からかう様に言う




「  香 水  」




「 ……… あ
って、こ、これは!!! 」


「 誰かに上着、貸してあげた? 」


「 そ、そうだよ!! 貸したんだ! 」




――― 何きょどって返答してんだ俺
これじゃ余計に怪しいだろ…!!




「 そうだ 淳、背中 いい? 」


「 ――― え 」


アズは俺の後ろに回り
ポケットから出したティッシュを出し
コシコシとジャンパーを擦る





―――…… ルージュか…!!!



ティッシュをポケットに戻し
アズが離れた




「 ……… なんかよ 」