信号機のメロディが 矢継ぎ早になり 微妙な部分でいなきり止んだ 駆け出す靴音に代わって 一斉に車が走り出す音 「 … 家まで送るって 」 「 平気 だって淳、明日もお仕事あるでしょ? 忙しい時続くと 寝付けなかったりするけど 体、おふとんで横にしとくだけで だいぶ違うから… 」 " ごめんね " そう言ってアズは両手を前で揃え ペコリと頭を下げる 「 …… 寂しくないのかアズ 」 「 ―… 淳? 」