「 トオヤは、
マンハッタンで知った
お父様と一緒に、ハルトに会ったの
ハルトは前々から、"トオヤが弟だ"
って事は知ってたんだって 」
「 …俺に、そんな話していいのか
プライベートだろ…?かなり 」
「 "俺が言うと、
嘘と思われるかもしれないから
何かの折に機会があったら
アズから岡田さんに話しておいて"って
じゃなかったら、話さないよ 」
「 そ… そうか… だよな 」
「 うん 」
「 …じゃあ 」
「 ? 」
――― メイコさんは
灰谷が自分の男の息子と知ってて
声かけたって事だよな…
憎んでたからなのか
… どうなのか判らないけど…
「 つか、話が逸れたな
―――… チョコだよチョコ!!
そのチョコどうした?!
捨てたのか?! 」
「 す、捨ててない… 」
「 中、見たのかよ 」
「 ―― 手作りじゃないし
前日にこっち帰って来て
慌ててコンビニで買ったんだもん…
最初はプレゼントに
別の物、用意してたんだけど… 」
「 コンビニって… 」


