「 そこからは
歩道橋の端から端まで、
お巡りさんとクウヤの競争になって
クウヤ、物凄い走るの速くて
でも、さすがお巡りさんも速いから
階段の途中で、
追い付かれそうになったの!! 」
「 うあ 」
「 うおお!!
ヤバイーっ!って思ってたら… 」
「 ――― うん 」
「 クウヤ、階段の上から飛び降りた… 」
俺は 大声で笑い出した
「 あいつ結構、目茶苦茶するんだなあ
今だとあんまり想像つかないっつか…
――― いや、片鱗はあるかな
そ、それで? 」
「 そしたらお巡りさんは
クウヤを追っ掛けて
階段の下まで来たんだけど
勢いで、ちょっとおっとっとってなって
その目の前を、またリュウジが走って…
なんか、凄い遠くまで逃げて… 」
「 池上は?!
見つかった張本人はどうしてたのよ 」
「 車戻って、エンジンかけてた… 」
アズと二人で、爆笑する


