激しく音を鳴らしたのは
ビリヤード台と 俺の拳
ボールが 一瞬浮いた
「 … オレ、怒りでさ
意識が飛ぶってあるんだなって
――― その時、知ったわ
笑いながら話すそれ
オレ、黙って聞いてて
んで…ハルトがよ…
いつの間にか後ろにいて
コイツ、来てくんなかったら 」
「 真木は!!!
――― そんな、事、しないだろ… 」
「 バカヤロウ
オレは普通の人間だぞ?
――― ホントに…
ハルト来てくんなかったら
オレ何してたか、今でもわかんねえや 」
「 そんな御大層な事した訳じゃないよ
――― キミが定番ストーリーの
馬鹿な役回りみたいに
なって欲しくなかっただけ
しかも俺はクウヤの
均整取れたボディに惚れてるからね
そうだ
――― 岡田クン 」
「 …… 何… 」


