砂場のロケット 〜キミと見る群青〜





「 … って言ったってよ
おかしいだろ?!そんなの!! 」


「 ――― 紙の上だけだ

普段はもちろん、青山の傍にいればいい 」


「 … 何だよそれ

なあ、――― 真木だって
アズの事好きなんだろう?!

それって
死ぬ程つらいんじゃないのか?! 」




「 …自分の中で

もう何かが
とっくに出来上がっちまったから
そうでもないぞ?

… アズルの心臓が止まる音を聞くのは
ヤツが婆ちゃんになってからで充分だ… 」


「 ―――…… 」


窓の縁に両手を掛け
タバコをくわえ、微笑む真木




―――… そんな顔されたら
もう、何も言えねえじゃねえか…




「 岡田君
ちなみに、
この提案をしたのは俺なんだよ 」


「  え… 」