「イオ…ずっと大好きだよ。愛してる。」

『…っ…はっ…レオ…何故…?』

「え?イオ…?」

彼女は倒れた。

彼の腕の中。
彼の名前を言って。


床に広がる赤いモノ。

「…イオ!?イオ!君は…君はもしかして…」

彼の願いは叶っていた。
彼女は記憶をなくしたフリをして、この家からの脱出を考えたのだ。

まさかこんな事になるなんて。


「…うぁぁあああ!イオ!イオ!!」

倒れ込んだ彼女にうずくまる。