あかりにすべて話終えた
あとのあかりの
表情は、とても悲しそうで
辛そうで言葉には、
表せないほどだった。


何でこのとき気づいて
あげれなかったんだろう…。


あかりが律のことを
好きだったって…。


私は、自分のことで
いっぱいだった。


「そうなんだ…」


ずっと私の話を黙って
聞いていたあかりが
口に出した言葉は、
とても弱々しい声だった。


そして、思いもよらない
ことを言われた。


「…だったら私たちライバルだね!!友那の話してたこと聞いてると勝てる気がしないけど」



と、明るく言って
カウンターの方へ小走りで
行ってしまった。


内心少し安心していた。