「触るな」


その言葉にハッとして、辺りを見渡した。


誰かいるのかな。でも姿がない。


「その桜の木に触ろうとすんな」


男?の声がするのは………。

「……見つけた」


上だった。


月明かりに照らされた男の腰まである髪がなびいていた。

ただ桜の枝にに座っているのになぜか




―――綺麗だと




思った。