菖蒲side〜


私はいつも妹が入院している病院に通っている。

たった一人の大事な妹が重い病気にかかっている。私にやれることは傍にいること。


今日も病院に行くと冬華が子供達と遊んでいた。


その光景をみて苦笑してしまう。
こんな風に病院が明るくなったのは冬華のおかげらしい。

自分が重い病気にかかっているのに周りを優先して元気づける。
無茶しないか少し心配になる。

過保護って言われてもしょうがない。自覚はしているのだから。


私が声をかけると嬉しそうに私を見てくれる可愛い冬華。


「今から朔夜先生のところに行くからここで待っていて」

「わかった」


会ったばっかりだけど私は冬華の担当の先生 朔夜先生のところに向かった。

聞きたいことがあったから。