後ろを振り向いて、走った。

結音ともう少し話したかったな。

「また…抜け出せばいいかな」


少し走って、息が上がった。

歩いて行こう。


「今、何時だろ…」


時計、もってこればよかった。



しばらく歩いてたら明かりが見えた。

病院の。


私はこっそり病室に行った。


誰もいませんように…


そう願い、中に入った。


自分の病室には…――。



「意外と遅かったね」