それから、ため息をついてあたしを見て。 しかたないというそんな顔。 でもどこか笑顔。 「幸せになれるのか?」 「はい…」 父の目にあたしが写っている。 いつもとは違う、優しい瞳であたしを見る。 始めての父の顔。 「綾香さんは、ぜったい幸せにします!!」 梓くんが真剣な瞳で言った。 お父さん…この梓くんの瞳に、うそはないから。 「じゃ、お見合いはなかったってことで」 お父さまが1番言ってほしいことを言ってくれた。