「ひどい顔だな」 「……」 父が鼻で笑った。 あたしと、梓くんがばかにされているようでとても嫌。 「それほどあの男が好きなのか」 「…好き。ほかのひとは考えられないくらいよ」 だから、嫌。 お見合いなんて嫌。 そんなことも父に伝わらないの…? それくらい、政略結婚にこだわっているの? 会社だけが大切なの…。 「今日の相手にきれいさっぱり忘れさせてもらえ。藍川梓はあきらめろ」 「嫌…」