柚菜はお腹を愛しそうになでる。




「…お前、きっといい母さんになるだろな」


「もうママのつもりですけど?」





いたずらっぽく笑う柚菜と目が合って、笑った。








こんな毎日はもうあたり前で、毎日俺らは。



「行ってらっしゃい」



気をつけてね、と柚菜は俺のほっぺにキスをした。




「行ってきます」



俺は柚菜の唇に不意打ちのキス。




「~!!…早く帰ってきてね」



まだ柚菜はキスに慣れていないのか。


俺はそれに笑う。




「なるべく」




俺はドアを閉めた。




今日も、親父に怒られるだろう。


でもそれも、柚菜と子供を支えるため。




楽しみだ、とにやにやしてすぐにマジメな顔をする。






次期社長修行。


今日もがんばるか。