時は遡り、地下鉄の車内にて――。



「……………クスッ。見つけちゃった!あの子が華桜の総長さんか…。」



静かに微笑みながら、ポケットから携帯を取り出しどこかへ電話をかけだす少女――。



プルルルル――。



「あっ。――、です。今偶然氷桜さんを見つけました。」



プチッ――。



ツー、ツー、ー――。



虚しくなる機械音が携帯から鳴っている。