アッ――。 「そうッ――。」 傷ついた重いからだを引きずり、奏に駆け寄った――。 「な…んで――。なんで、こんなことしたのよッ――。」 私はアイツを睨み付ける――。 でも、私の頬を伝う生暖かいもののせいで眼が霞み、よく見えない――。