*+俺様王子と悪魔な契約+*

「サクラ!!」

朝からバタバタと私を追いかけてくるカノン。
その顔はお嬢様とは思いもつかないような姿だ。


「どーしたの!??」



「あったよ!!」


ん?

なにが?????

唐突すぎて話が見え…。


「あの……ね、ば…ば…ぜぇぜぇ………」

キットカット一も車から降りてくる500Mほどまえから走ってきたのだろう。

それにしても、こんなに急いでなにがあったのか…。



「カノン??おっ、落ち着いて!ゆっくりでいいよ!!?」