会議室での一件は
部内でも有名になった。
どうやら私が声を荒げるってこと自体が
珍しいらしい。

今まで、大学を卒業してから７年弱
男の尻を追っかけるために仕事してきた訳じゃない。
でも、周りからはそう見られていたのかも
と不安になっていた。

その時・・・

「園ちゃん～。嫌三にタンカ切ったんだって？？」
興味本位で話しかけてくる女
この女は、橘沙希（27）
見た目も可愛く、常に男に言い寄られている様な
そんな雰囲気のタイプ
「橘～。社内では会社では、敬語、使いなよ」
「そんなぁ・・・園ちゃん。私たち親戚だし・・・」

「橘！」ちょっと怒ったそぶりを見せると
ちぇっと言いながら、橘沙希はその場を去っていった。

「悪いことしちゃったかな・・・」
そう呟くと、目の前にはケンジが立っていた。

「話あるんだけど・・・今いい？」とケンジ

時計を見ると12：00を過ぎていた。

「いいよ・・・でもご飯御馳走してね。」
と私が言うと、ケンジは、笑いながら外に出ようと声をかけた。