甘い罠

「木村さん超おもしろーい(笑)

普段から楽しいと思ってましたけど、飲むと腕が上がりますね(笑)」

碧はほろ酔いだった

頬がピンク色に染まり、潤んだ目がトロンとしている

碧の横顔を見つめながら、本当にキレイだな、と瑠璃は改めて思った

こんなキレイな女に持ち上げられ、木村も悪い気はしないだろう

どんな表情をしているか気になり、瑠璃はチラッと木村を見た

瑠璃と木村の目が合った

瑠璃は少しびっくりした

木村は瑠璃の方を見ていた


「あれ?

やだ、なぁに~
2人で見つめ合っちゃって(笑)」

2人に気づき、碧がすかさず冷やかす

「や、違うわよもう(笑)」

瑠璃は慌てた

ハハハ、と木村は笑った

「でも碧ちゃんと瑠璃ちゃんて、友達でも全然タイプ違うんだなぁ」

木村は感心したように言う

「あ、碧は学生の頃もすごく目立ってたんですよ
キレイでモテモテだったし…
ね?」

碧はまんざらでもない顔をしていた

「私は地味だし(笑)」

また自虐的なことをいっている。
と分かってはいたが、口が止まらない

人前で碧を褒めることが、瑠璃は癖のようになってしまっていた