甘い罠

想像するだけで痛々しい

それにしても、すごい偶然だなと瑠璃は思った

「もちろん警察には疑われたみたい
他の人よりは…ね

でもね、杉山と木村さんて全く接点なかったのよ
事実、企画課の杉山さんて言われても、木村さん顔も分かんなかったくらいだから

警察が色々調べても、繋がりが全く出てこなくって…
たまたま同じ日の同じ時間帯に事故に遭ったってことで片付いたんだけど」

なるほど、と瑠璃も思った

そこまで話すと、碧は小さくため息をついた


「でも碧…
色々大変だったね

私達に話してくれたらよかったのに…」

社交辞令ではなく、瑠璃は本当にそう思った

碧のことは確かに苦手としてきたが、今の碧には同情していた

本気じゃなかったと強がっていても、本当は計り知れないほどショックだったに違いない

碧がガラリと風貌を変えたのも、もしかしたら杉山さんを吹っ切る為にしたのかもしれない…と瑠璃は思った